カバーソングを大量に制作していることで名高いOur Last Nightですが、彼ら自身の曲も良いんです。ボーカルとギターが兄弟なのは豆知識。
デビューした当時はボーカルは13歳(!)ぐらいだったはずですが、大人になっていい歌聞かせてくれるようになりました。デビューアルバムはもっとメタルコアな感じでしたが、今回紹介するEP『Oak Island』はポストハードコア直系の良いメロ尽くし。7弦ギターのサウンドもかなり好みです。
僕はこのギターに憧れて7弦ギターを買いました。
【Hellraiser C-7 FR】念願の7弦ギターを買いました
それでは、EP紹介に参りましょう
『Oak Island』紹介
https://itunes.apple.com/jp/album/oak-island/738039950
↑Apple Musicで聞けます。
Our Last Nightのキャリアとしては3枚目のEPに当たる作品が今回紹介する『Oak Island』です。2013年の11月4日に発売、そしてこのEPは2007年から契約していた古巣とも言えるEpitaph Recordを離れて初の作品となります。
このEPを制作するにあたり、バンドはクラウドファンディングサイト『Indiegogo』にて資金調達を行っており、当時のキャンペーンページがまだ残っています。
今作『Oak Iskand』を含め2枚のEPを制作する資金を募ったところ、目標金額は$15,000でしたが、結果は目標を3倍以上上回る$46,551を記録。晴れて楽曲制作にとりくむことができました。
予想をかなり超えて資金を調達できた影響か、各楽曲のMVもかなり気合の入ったものになっていたり、カバーソングもかなりの数を収録してYouTubeにアップすることができています。カバーソングは当時YouTubeのみの公開だったと記憶していますが、今ではApple Musicで全曲視聴可能になっています。いい時代だ。
あとでも紹介しますが『Sunrise』という曲は『The Bully Project(英語のサイトです)』といういじめ防止組織とタイアップして制作されています。
前作『Age Of Ignorance』を正当進化させたような音楽性で、メロのキャッチーさにはさらに磨きがかかっています。
ボーカルとギターのWentworth兄弟による掛け合いのクリーンパートは2人の声質の違いや歌い方の癖をうまく利用して、ソロボーカルでは出せない深みを出すことに成功。 弟でボーカルTrevorのスクリームはより厚く、重くなっています。系統でいうとこのスクリームよりも初期のスクリームのほうが好みなのですが、単純にうまくなっているのでOKです。
ワンタムでバチバチなるくらいのバスドラムで低めでアタック音を強調したスネア。Our Last Nightのドラムのサウンドがどストライクで好みです。
このEPの思い出
このEPで一番の思い出といったらやっぱり5曲目、『Sunrise』ですね。エモすぎる。
この曲に出会ったのは高校2年生の終わりか高校3年生の初めあたり。出会ってからは猿みたいに繰り返し聞いて、友達にオススメしまくってました。この曲が好きすぎて輸入代行サイトにこのEPを注文できるようにしてくれって延々とリクエストしていました。その願いは叶いませんでしたが。Apple Musicはやはり素晴らしすぎる・・・
いじめ防止組織とのタイアップなだけあって、この曲の歌詞はめちゃくちゃ前向きで、MVもいじめられている少年が自分に自信をつけていくストーリーのもの。最後の黒板に自分の評価を書き換えてプラスなものにしていくシーンは泣けます。 ちょっと前まではオフィシャルでこの曲のリリックビデオが公開されていたのですが、削除されちゃったみたいですね。そのリリックビデオもめちゃくちゃ好きでした。
3曲目『Same Old War』のMVはまさかのストーリー仕立て。多分ですけどこのMVかなりお金使ってますね。
流石に爆破までは無理みたいでしたが、そこそこエキストラも呼んでます。この曲も暑いっすね。
というより、このEP捨て曲無しぐらいほんとにいい作品だと思います。 このEPを全曲フューチャーしたアコースティックEPも最高の出来です。
https://itunes.apple.com/jp/album/oak-island-acoustic/893289013