大文字の単語の中でiだけが小文字で表記されている単語、よく見かけませんか?
iPhoneのiは小文字です
Pが大文字なので頭文字のiが小文字なのは意図的でしょう
つい最近クラブワールドカップカップで優勝したレアルマドリードのユニフォーム背面の選手名にiの文字だけ小文字で書かれています。
それ以外にもiだけが小文字の例はちらほらあります。
なぜそうするのか、そうすることでどのような効果があるのか
考察していきます
小文字のiが使われている例
まずはどんなものに使われているか調べていきます
ここでそれぞれどうして小文字にしたのかも出来る限り考えたいと思います。
iPhoneの場合
知らない人はいないのではないのでしょうか。
全世界で逃げるとApple社のスマートフォンの名前が何を隠そうiPhoneです。
iPhoneを使って今このブログを読んでいる人も多いかと思います。
Apple社の製品は頭文字に小文字のiがつく例が多いです。
一番最初は1998年に発売されたiMacからのようですね。
それ以降iBook、iTunes、iPod、iPhoneなどが続いています。
ではなぜ、小文字のiを選択したのでしょう
そもそもApple社のiがつく製品またはサービス名は造語です。
iMacはi+Mac(macintoshの略語、Apple社の昔のパソコン)
i+Phone(電話)など、既存の単語の頭に小文字のiをつけています。
初代iMacのプレゼンでステーブ・ジョブズが「i」の意味について語っています。
- internet(インターネット)
- individual(個人の)
- instruct(教える)
- inform(知らせる)
- inspire(ひらめかせる)
の5つが「i」の意味として出てきます。
こちらの記事ではその効果についてわかりやすく考察されていますので紹介します。
視覚的な効果で違和感を覚えさせることや、
レアルマドリードのユニフォームの場合
こちらが ‘16~‘17シーズンのユニフォームの背中側のプリントです。
名前のスペルのiだけが小文字で表記されています。
このデザインは ‘05~‘06シーズンのユニフォームのフォントにインスパイアされているとFooty headlineで書かれています。(英語なので恐縮ですが・・・)
かっこいいですよね。
つい先日のクラブワールドカップカップで日本の鹿島アントラーズを下し見事優勝したレアルですが、その決勝戦の観戦中にも「i」が小文字というのはやはり少し目を引きますね。
大文字のI(アイ)と小文字のl(エル)は見分けがつきにくいのでわかりやすく区別する効果もありそうですね。
SiMの場合
日本のラウドロックバンドSiM(シム)のバンド名も小文字のiが使われています。
このバンド名は Silence iz Mine の略であるとオフィシャルサイトにかかれています。
略す前から大文字と小文字に分かれているのでそのままという見方もできます。
また、SIMカードとの区別もあったりするのでしょうか(笑)
しかし、このバンドは自身の曲や、企画するイベントの名前のスペルにiが含まれていた場合全て小文字にしているほど徹底しています。
これは何か意味があるのでしょうか。
同バンドのボーカルのMahさんがこれに関わることを本人のブログで述べています。
パンクロックバンドBad Brainsのセルフタイトルアルバム”Bad Brains”のジャケットから引っ張ってきていて、さらにグッズなどでよくみられる稲妻のマークもオマージュしているそうです。
このバンドから影響を受けていたんですね。
その流れで曲名にも小文字のiを使用していることが想像できます。
自分の好きなバンドのルーツとなる音楽を知ることができるというのはすごく嬉しいことだと感じます。
まとめ
iPhone、レアル・マドリードのユニフォーム、SiMとそれぞれ小文字のiを使用しているものを調べて、その理由と効果を考察してきましたがそれぞれに関連は見つかりませんでした。
もともとの出身の地域から見てもAppleはカルフォルニア州、レアル・マドリードは当然スペインのマドリード、Bad Brainsはメリーランド州またはワシントンDCらへんなので関連性はありません。
効果についてはやはり視覚的なものはそれぞれ間違いなくあると思います。
違和感を覚えることはほぼ間違いないですし、そこから発展してどうしてそうしたのか気になります。
人は調和を好むものだと個人的には思っていて、大文字なら大文字、小文字なら小文字で統一されていたほうが安心します。
そこを大文字と小文字をミックスすることはいい意味で不安な気持ちにさせて関心を煽る事ができると思います。
iPhoneなどの場合では単純にネーミングに興味を持ちますし、ユニフォームの場合では選手の名前により注目しやすくなります。SiMもiPhoneと同じ感じになります。
そこでわざわざ「i」である意味として、i は大文字小文字含めたアルファベットのなかで唯一2つの部分に分かれているということは単純に目立ちます。
他のアルファベットは全てくっついていて一つの塊と捉えることができます。
そのなかで点が一つあるというのは目を引くと思います。
そう考えるとアルファベットのなかでわざわざ小文字にするという効果を最大限にするのはi であるといえます。