語学留学までに私の英語力を最大限に高めた3つの教材

8月6日から9月20日までカナダはトロントへ大学の夏休みを利用して短期の語学留学へ行ってきました。

トロントは英語圏なので向こうで会話するための言語は当然英語です。
一ヶ月半という短い期間で私が自分の目標として設定したことは

「英会話ができるようになる」

いわゆる日常会話レベルの英語力を身につけるということになります。
これが意外と大変なのです。

半年や一年以上など長い期間で留学を考えている方は現地で少しずつ英語を学びながら自分のものにしていく、ということも可能ですが自分の場合は違います。一ヶ月半しかありません。
短い貴重な期間で成果を出すためには事前の準備がなにより大事だと考え、勉強したことをまとめます。

これから留学を考えている方は是非参考にしてもらいたいです。
長い期間での留学を考えている方も準備はするに越したことはありません。

そもそもの英語力について

私はトイックやトフルなど英語力を客観的に測るテストを今まで受けたことがないので記録という形で英語力を示すことができません。ご了承ください。

その代わりに参考にになるかかどうかわかりませんが、高校時代の英語の成績や大学に入ってからの英語の学習内容を紹介することにします。

大学受験時代の英語の偏差値は大体60くらい
実際にセンター試験を受けた結果は200点満点中の165点でした。

現在通っている大学は私立文系ですが、英語が一番得意な科目ではなく、やや苦手な意識があった程度ですね。

大学受験のための英語学習のほとんどは日本の大学受験でもっともありがちなパターンで進めていました。
具体的にはインプット重視のリーディング特化型です。

文法を固め、単語や熟語などのイディオムを詰め込み、とにかく過去問対策で読解の技術を高めるというような形ですね。
単語帳は3.4冊くらいは丸暗記していましたし、受験英語頻出の熟語や文法などもほとんど頭に入っていたと思います。

さらに日本人の典型例に漏れずスピーキングリスニングライティングリーディングの四技能のうちリーディングに特化して学習をしていました。
最低限ライティングの学習はしたもののリスニングやスピーキングに関してはほとんどノータッチ。

センターの発音アクセントの問題は全部2にマークをして速攻読解問題に取り組んでいました(真似をしてはいけません)

リスニングの試験も本番1週間前に無理だ無理だと駄々をこねつつ過去問を聴きあさり本番でわけもわからず適当にマークをし50点満点中40点を取りました。ほとんど偶然だと思いますが。

要はセンター試験で8割程度の英語力ということです。
日本人の平均からすると真ん中より少し上あたりだと自負しております。

ただ、中学校のときは英語が本当に苦手で中学3年生の10月になってやっとbe動詞というものを理解した程度です。
英語力に自身のない方も是非参考にしてください。

ただ、日常会話レベルでは大学受験のための語彙は役に立たないものが大半のため必須ではありません。

普段の会話で使われる英語はもっと簡単なのです。

だから安心してください。
これから紹介する教材をちゃんと取り組むだけで十分なほどの準備ができるでしょう。

留学に備えて

大学受験は留学を考えるきっかけの一つになりました。
死ぬ気で努力した身についたものをそのままにしておくのはもったいないですし、英語はこれからも必要とされる技能ですからね。

そのために何が必要かを考えた時に出てきたのは当然ながらスピーキングとリスニングの技能です

この2技能を伸ばすために行ったことを中心に紹介します。

日本語と英語の一番の違い

文法や単語も日本語とは全く違うものです。
しかし、とりわけ「会話を行う」ということを意識した場合両者で最も大きな違いが発生するところは別にあります

それはです。
発音とも言えますね。

会話は音がなければ成立しません。
スピーキングとリスニングの能力に直結します。

いかに単語や文法が正確でもそれを伝える音が間違っていた場合会話は成立しません。
例えるならば、めちゃくちゃ字の汚い人の手紙はどれだけ良い事が書いてあっても読めない、みたいな感じですか。

日本語の母音は5つ、子音は27個と言われています。
対して英語の母音は26個、子音は24個。

どちらの個数も諸説ありますが例え1.2個数が変わったところでその差は歴然。
英語と日本語で全く同じという発音は正直ありません。

さらに日本語では子音にはは必ず母音がセットで発音されますが、英語では子音が単体でも音を成します。
厳密にいうと母音、子音という概念自体が日本語と英語の間でズレが有るんですよね。

そんな状態で日本人が英単語を発音しようとしても、「英単語を日本語として発音する」状態、いわゆるカタカナ英語になってしまいます。
この状態では自分の言っていることは当然相手には伝わりませんし、相手が言っていることも正しく理解することができません。
間違った音の理解のままリスニングやスピーキングを練習しても、正しい効果は得られないと感じました。

そこで私が英語の音の学習のために使用した教材がこちらです。

[amazonjs asin=“4048688634” locale=“JP” title=“英語耳改訂・新CD版 発音ができるとリスニングができる”]

この英語耳という教材は英語で使われる音をわかりやすく解説してくれています。
実際の単語の中で使われている音での説明や、口の形の絵がついていたりして非常に正確に正しい発音をすることが可能になっています。

CDも付属しているのですが、これが何より大切です。
ネイティブの方が発音してくれる音を聞きながら自分も発音することによってより、ネイティブの発音に近づけることができます。
練習をする際はCDを聞きながら行うことを強くオススメします。

この教材によってリスニングとスピーキングの技能が上達する素地を作ることができます。

使える英語を身につける

例えば

I have a pen.

という英文を見たとき
日本語を介すことなく誰かがペンを持っている姿がイメージできたかと思います。

逆に、「Iは私、haveは持つ、penはペンだから・・・私はペンを持っています」
と一度日本語に訳してイメージをした人はほとんどいないのではないでしょうか。

では逆に

The day when I enjoy football is Sunday.

という英文を見たときに同じくそのままイメージできた人はさっきより少ないと思います。

ちなみに訳は直訳で「私がサッカーを楽しむ日は日曜日です。」
意訳すると「私は毎週日曜日にサッカーを楽しんでいます。」

となります。

ちなみにこの分に含まれる単語も文法も全て中学校レベルで学ぶことができます。

前者の例文であなたが簡単にペンを持っている姿をイメージできた理由は文章が簡単だからということもありますが、何度も繰り返されてイメージと英文があなたの頭のなかですでに結びついているということが大きいです。

後者の場合はその逆です。
文章の内容自体は簡単ですが、見慣れていないから出会ったときに戸惑ってしまいます。

自分が英語で発話するときも一緒です。
日本語を英語に訳してから発声するのではなく、イメージをそのまま英語で伝える。
これができるのが理想です。
俗に言う「英語で考えている」という状態です。

実際に英語で会話をするときに、相手の言ったことをいちいち自分の頭のなかで日本語に訳して理解し、自分の言いたいことを日本語から英語へ訳して話していたのではテンポが悪いです。
会話が成り立っているとはいえません。
間にスマホなどの翻訳アプリを介したほうがまだマシかもしれません。

更に言うならば日本語と英語では言語の体系が大きく異なるので日本語から英語に訳してできた文章は往々にして不自然となってしまいます。
英語翻訳アプリで翻訳された日本語の文章に違和感を覚えることと一緒です。

このように、英語で会話することを念頭に置くと英語の文章とイメージが直結する練習をする必要があります。
それを実現させてくれたのがこの本でした。

[amazonjs asin=“4860641345” locale=“JP” title=“どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)”]

この本の目的は自分のなかの英語のちからを
「わかる」から「できる」にするためのものです。

この中に登場する文章のレベルは中学校で学べるレベルのみです
それこそI have a pen.のように様々の文章を反復して自分のものにしていきます。

英会話は中学校レベルの英語力があれば問題ない。
という話を聞いたことはあると思います。
この教材を進めていくと本当にそうだったんだと実感できます。

自分の言いたいことはほとんどこの教材の中にある文章の組み合わせによって成立するので、会話の中で言語に割く脳内のリソースが減るんですよね。
結果として会話をより楽しむことができますし、会話が弾んで英語をより喋ることによって更に上達する好循環に入ることができます。

この反復練習をする際に、先程の英語耳の効果が出てきます。
正しい発音で自分で反復練習をすることができるので、リスニングをする際にも正しく聞き取れるのです。

自分が発音できない音は聞き取ることができない、とはよく言ったものです。
今はまだ理解できなくても学習を続けていくと理解できるようになるでしょう。

ここまでは留学に行く前に日本で自分で行うことができるので是非やっておきたいです。
向こうへついてからの上達具合が本当に違いますからね。

身につけた英語を使う

ここまで英語をわかるからできるものにする、身につけるという作業を行っていました。
しかし、ここまでではただの英語で独り言ができる人です。

会話をする、という行為は相手がいなければ成立しません

身につけた英語を実際の会話で使用してより磨き上げていく。
このステップは留学に行った先でもできるのでそうしたい方はそうしていただいても結構なのですが、やはり準備をしておくに越したことはありません。

会話の力は会話の中でしか育てることができないと自分は思っています。

なのでオススメします。

私が利用したサービスはこちらです。

DMM英会話

このDMM英会話というサービスはDMMの提供するオンライン英会話学習サービスで、Skypeを使って世界中の英語教師と英会話を楽しむことができます。

内容の説明をします。

まず、教師の多くがフィリピン人でした。

アメリカ人などのネイティブスピーカーではないの?と思った方もいると思います。
しかし、気にすることはありません。

彼らの多くは英語は母国語ではありませんが、フィリピンでは英語も多く使われていますし、DMM英会話の教師になるために基準もあるので気になることは殆どありません。

まず間違いなく英語力はあなたよりあります。
なので安心して教わることができます。

ネイティブスピーカーの教師もいるのですが、その場合は追加料金がかかる仕様になっています。
どうしてもネイティブスピーカーがいいという人はそちらを選んでみては良いのではないでしょうか。

一日25分でSkypeのビデオ通話サービスによって英語で会話をします。
時間帯は自分の都合の良い時間に予約ができますし、どうしても自身がなければ日本語も使える教師もいるので安心感があります。

無料体験ができるのでぜひ一度体験してはいかがでしょうか。

このサービスは本当に優秀で、正直わざわざ語学留学へ行かなくてもいいんじゃないかとまで思います。
海外へ行く時間のない方なんかはこれだけでも十分力をつけることができると思います。

法人向けのクーポンで初月会員料金が半額になるというものもあるので無料体験を終了させ、それでも継続したいと感じたならば探してみるのもいいと思います。

まとめ

以上、私が短期留学に備えて英語学習のために使用した3つの教材でした。
効果の程としては、自分は1ヶ月半の留学の効果を最大限にすることができたと実感しております。

それぞれの教材に取り組む期間の上限はありません
瞬間英作文を取り組み始めたから英語耳はやめていいというものではありません。

それぞれがそれぞれ英会話の能力を高めるために必須と言ってもいいほど素晴らしい教材なので継続して学習を続けることで3つの効果がそれぞれに良い影響を与えあっていくでしょう。

留学を始めた瞬間スタートダッシュが切れるかどうかはいかに事前準備に取り組んだかにかかっていると思うので是非がんばってください。

About the author

日本の大学を休学してスノーボードするためにノルウェーで1年間生活。腰椎分離症になってしまったため、現在は様子を見ながらニセコで滑っています。プロでもなんでもないですが、行けるとこまで行ってやろうと毎日滑ってます