ポストハードコアの意味をわかりやすく解説します。

どうも、こんにちは。

ポストハードコアって一体何?どういう音楽?って疑問に思っていませんか?

私も以前はそうでした。

なのでジャンルの特徴や変遷などをいろいろな情報を参考にしつつ自分の理解も加えながらまとめてみました。

是非参考にしてみてください。

そもそも、ポストハードコアってなに?

まずは、Wikipediaで「ポストハードコア」と検索しました

まずは本文の抜粋から。

ポスト・ハードコア (Post-hardcore) は、ハードコア・パンクから派生したロックのジャンルの一つ。

非常に定義が曖昧、かつ広義に渡る。勃興初期においてはポストパンクやプログレッシブ・ロックの影響を受けた前衛的なハードコアバンドを指す名称であったが、近年では大衆化してきたスクリーモ、メタルコアなどの代替語として用いられることが多く、特に海外でその傾向が強い。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%B3%E3%82%A2

日本語で検索しても流石に情報量が少ないですね。

ハードコアやパンクといったジャンルから発展してきたジャンル、ということくらいしかわかりません。

関連ワードとしてスクリーモ、メタルコアがあげられていますね。
今後これらのジャンルも解説していきます。

Wikipedia英語版で「ポストハードコア」と検索しました。

とりあえず、本文をそのまま抜粋します。
下に和訳があるので読まなくても大丈夫です。

Post-hardcore is a punk rock music genre that maintains the aggression and intensity of hardcore punk but emphasizes a greater degree of creative expression initially inspired by post-punk and noise rock. Like post-punk, the term has been applied to a broad constellation of groups. The genre took shape in the mid to late 1980s with releases by bands from cities that had established hardcore scenes, such as Fugazi from Washington, D.C. as well as groups such as Big Black and Jawbox that stuck closer to post-hardcore’s noise rock roots.

Hardcore punk typically features very fast tempos, loud volume, and heavy bass levels, as well as a “do-it-yourself” ethic. Music database AllMusic stated “these newer bands, termed post-hardcore, often found complex and dynamic ways of blowing off steam that generally went outside the strict hardcore realm of ‘loud fast rules’. Additionally, many of these bands’ vocalists were just as likely to deliver their lyrics with a whispered croon as they were a maniacal yelp.”
AllMusic also claims that post-hardcore bands find creative ways to build and release tension rather than “airing their dirty laundry in short, sharp, frenetic bursts”. Jeff Terich of Treblezine stated, “Instead of sticking to hardcore’s rigid constraints, these artists expanded beyond power chords and gang vocals, incorporating more creative outlets for punk rock energy.” British post-punk of the late 1970s and early 1980s has been seen as influential on the musical development of post-hardcore bands. As the genre progressed some of these groups also experimented with a wide array of influences, including soul, dub, funk, jazz, and dance-punk. It has also been noted that since some post-hardcore bands included members that were rooted in the beginnings of hardcore punk, some of them were able to expand their sound as they became more skilled musicians.

https://en.wikipedia.org/wiki/Post-hardcore

これを和訳します。

結構時間がかかりました。

英語版Wikipediaのポストハードコアの説明を和訳しました。

テキトー和訳かつ意訳も含んでいるので若干おかしいところがあるかもしれませんが大体の意味は通じるかと思います。

ポストハードコアはハードコアパンクの攻撃性や激しさを受け継ぎながら、ポストパンクやノイズパンクに影響された創造的な表現をより強調しているパンクロックのジャンルの一つである。
ポストパンクのように、このポストハードコアという言葉は数多くのグループに適用されている。
このジャンルは1980年台の中期から後期に、ハードコアシーンを築いた街から生まれたバンドのリリースによって形作られました。Fugaziや、ノイズロックをルーツとして持つポストハードコアバンドであるBig BlackやJawboxといったグループの出身であるワシントンDCなどが代表としてあげられます。

ハードコアパンクは特に、速いテンポや大きいボリューム、そして重い低音域、そして”Do-It-Yourself”精神によって特徴づけられます。音楽データベースであるAllmusicは『これらのポストハードコアと呼ばれる新しいバンドは、一般的にハードコアの領域であった「大音量で速いテンポでなければならない」という鬱憤を晴らす複雑でダイナミックな方法を見つけた。加えて、これらのバンドの多くのボーカリストは囁くような歌声と同様に狂気の叫び声も利用して彼らの歌詞を届けていました。』と述べている。
AllMusicはまた、「ポストハードコアバンドは『短く、鋭く、熱狂的な爆発で汚れた洗濯物に風を当てる』というより緊張を作ったり緩めたりする創造的な方法を見つけた」とも述べた。

TreblezineのJeff Terichは「これらのアーティストはハードコアの厳しい束縛に縛られるのではなく、パワーコードとギャングボーカルにまで広がり、パンクロックのエネルギーをより創造的な表現へ組み込んだ。」と説明した

1970年台後期から1980年初期にかけてイギリスのポストパンクがポストハードコアの音楽的な発展に影響を及ぼしたと見られている。ジャンルが進歩するにつれて、いくつかのグループは、ソウル、ダブ、ファンク、ジャズ、ダンスパンク等の多くの他のジャンルの影響を実験的に自身の音楽へ取り込んだ。いくつかのポストハードコアバンドはハードコアパンク初期を音楽的なルーツとしているメンバーを含んでいるため、彼らの演奏スキルが上がるにつれて彼らは彼ら自身のサウンドの幅を広げることができたとも言われている。

やはり英語圏で生まれたジャンルなだけあって豊富な情報量です。

ところどころの用語の解説をします。

Fugazi、Big Black、Jawbox は当時のバンドの名前です。

Do-It-Yourself精神とはパンクのイデオロギーや反消費主義と結び付けられてきた考え方で、消費社会への反対を掲げ、要するに楽曲制作やプロモーションなどなんでも「自分でやれ」という考え方です。

AllMusicはオンライン上で楽曲の解説やカテゴリーをデータベース化しているサイトです。

つまり、ポストハードコアってなに?

そもそもですが、ポストハードコアを英語で書くと “Post-hardcore” となります。

“post-” の部分は「後の、次の」という意味を持つ接頭辞です。
“hardcore” はそのまま「ハードコア」ですね。これは音楽的なジャンルのハードコアを意味します。

したがって、 “Post-hardcore” とは直訳で「ハードコアの次のジャンル」という意味になります。
ハードコアというジャンルをベースにしてそこから更に進化、発展したという理解ができますね。

音楽的な特徴としては大音量で速いテンポであったハードコアとは違い、囁くようなボーカルやジャズなどを取り込んだことによりテンポも幅のある楽曲が中心となっています。

今までの情報をまとめると、ポストハードコアとは

大体1980年台に始まり、ハードコアやノイズパンク、ポストパンクなどの要素を色濃く受け継ぎつつ、その他様々なジャンルの音楽の要素も柔軟に取り込んでいったジャンル

 ということになります。

注:ポストハードコアは日本では使われていません

現在、日本における「ポストハードコア」というジャンルは「ラウドロック」というジャンルに内包されて理解されています。
詳しい説明はこちらの記事で解説しているのでこちらもご覧ください。

ラウドロックの意味をわかりやすく解説します。

About the author

日本の大学を休学してスノーボードするためにノルウェーで1年間生活。腰椎分離症になってしまったため、現在は様子を見ながらニセコで滑っています。プロでもなんでもないですが、行けるとこまで行ってやろうと毎日滑ってます