アメリカ出身のメタルコアバンドblessthefall(スペース無しが正しい表記)の4枚目のアルバム、『Hollow Bodies』の紹介します!
2013年の8月20日にFearless Recordより発売。Billboard 200では初登場15位とってます。当時の評判もプラスのものしかなくて、個人的にもまじで名盤。これぞメタルコアという感じで、このアルバムでメタルコアってジャンルが定義されているんじゃないかってくらい。
このバンドには特別な思い入れがあって、2014年の3月に行われた『MONSTER ENERGY OUTBURN TOUR 2013』に彼らが参加していたんですね。coldrainとSiMがメインアクトでサポートアクトみたいな形でずっと帯同していて。今はなきSHIBUYA-AXで行われた最終公演が僕の人生初のライブでした。
初めて外タレを見て本当に衝撃を受けましたね。もともとcoldrainとSiMを見に行ったはずなのに速攻でblessthefallにハマっちゃって 。音とか迫力とか全然違ったんですよね。もちろんMCは英語だったんですけど、熱くて伝わってくるし。そういう意味でblessthefallは僕の最もお気に入りのバンドの一つです。
『Hollow Bodies』アルバム紹介
https://itunes.apple.com/jp/album/hollow-bodies/1165421941
目を引くアートワークが目印。グロい系のアートワークってこのジャンルのアルバムには珍しい気がします。メタルコアのアートワークはどちらかというと美しいとか綺麗系が目立つ気がします。デスコアとかだと多いんですけどね。
タイトルのピントのボケ方とかシンプルながらも凝っていて、個人的には好きなアートワーク上位に入ってきます。
典型的なメタルコアのサウンドにエレクトロニクスに要素もうまく織り交ぜている今作。普通エレクトロニクスを混ぜると無駄にエレクトロニクスの音が目立ったり、印象を持っていかれたりしますがこのアルバムは違います。あくまで主体の音楽性は変わらず、さらにパワーアップさせるために丁度良くエレクトロニクスの要素がサポートしているのは絶妙の一言。ここらへんはバンドメンバーと言うよりはプロデューサーのセンスによるものが大きい気もしますが。
ダウンチューニングのギターとスクリーム、そしてそれを破壊するかのように透き通るクリーンボーカル。結構ブレイクのリズムは簡単なもので構成されているんですけど、ライブで完璧に演奏し切るためなのかなって感じ。
プロデューサーはJoey Sturgis。何を隠そう以前紹介したOf Mice & Menの『Of Mice & Men』も彼がプロデュースしています。こちらも合わせてどうぞ。
僕の原点Of Mice & Men-Of Mice & Men
『Hollow Bodies』でお気に入りの曲
(VEVOの権利関係でこのページでは再生できないのですが、YouTubeでは聞くことが出来ます。)
まずはこの曲『Hollow Bodies』から。アルバムのタイトルにもなっているこの曲はボーカルのBeau Bokanが『Kerrang!』誌ににおいてその意味を語っています。
I tried to take a different angle on the whole zombie metaphor. It’s about those souless, mindless people in bands going through the motions and having no real purpose in life. You see so many who are playing music because they want to be famous and not because they have anything to say.
ざっくり和訳すると
「この曲はいわゆるゾンビを別の角度から捉えたものなんだ。この曲は音楽活動をしながらも人生の本当の目的を持つことをせずに、魂や信念を持たない人々についての曲なんだ。伝えたいメッセージを持たずに、ただ有名になりたいがために音楽をやっている人たちのね。」
ここに出てくるゾンビというのはアメリカではよくある話で、信念やメッセージを持たずにただ業界で生き延びようとしている人たちのことを指していてまさに『Hollow Bodies』。すっからかんのヤツら、ということ。
そういう業界にとって迷惑な奴等のことを思いっきりディスって、自分には強い信念があるんだって言うことを主張する攻撃的な曲です。こういう時代だからこそこういう曲がもっと有名になってほしいと思います。